人生の終焉へ両親の選択

先祖さま   06/01/2016   人生の終焉へ両親の選択 はコメントを受け付けていません。

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両親が永眠する場所として選んだのは、市が管理する霊園で、市の北側に位置して広大な広さを誇る。坂を上ると丘が広がって果てが見えない。

幾つかの区画に分かれて、一つの区画に沢山の墓所があるから、全域で幾つの墓所があるかまるで見当がつかない。

両親はそれを20年前に30万円で準備して、管理費を市に毎年5,000円払っている。まだ墓石はなく四角い1.5mの敷地は、1段のコンクリートで囲まれて更地のままだ。

ところが父と母は今になってあそこの墓地は嫌だと言い始めた。遠くて子供たちが墓参りに来るのにも大変な場所だと言い出した。車で行くのだから、皆兄弟40分ぐらいで行けるから問題ないと説明しても、納得してくれない。自分たちで勝手に決めた墓所に勝手にダメ出ししている。

そして本当に別の霊園を購入してしまった。そこは母の実家のある田舎町で、海のそばで静かで環境の良いところだ。距離的にも20分ぐらいで行ける。母は自分の生まれ育った地に眠りたくなったようだ。父も海のそばで良く知った場所なので異存が無いという。それなら最初からそうしろよと言いたい。

わざわざ墓所があるのにまた一つ買ってしまったことになる。何とも勿体ない話だ。墓所は2つもいらないが、市の霊園は転売できないので返納を申し出た。そしたら更地への原状復帰がされいないので受け取れませんという。改めて敷地をみてみると、コンクリートブロックは互いに接合されていてびくともしない。

たまたま近くで工事している業者さんが居たので、聞いてみると仕事として受けてくれるという。今墓地を更地にして返納するという人が沢山いるのだそうで、よくある事だという。
見積もりは5万円で、工賃とブロックを廃棄する作業になるという。飛んだ出費だ。何事も思い付きで決めないで、自分が眠る霊園も慎重によく考えて決めるのが良いようだ。